論語『知好楽』という言葉が胸に刺さる

『着物って楽しい!』
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こんにちは。
早速ですが、冒頭のことば、これをみなさんは読んだことはありますか?
実は恥ずかしながら私はありませんでした。これは孔子の論語の教えを一略した言葉で、『これを知る者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず』という、要するに、ある事に対して(勉強やスポーツ、仕事など)、知っているだけの人はそれを好きな人にはかなわず、ただ好きな人は楽しんでいる人にかなわない、という意味だそうです。
この言葉は、日曜日の朝の番組で元フルマラソンランナーの増田明美さんが話していた言葉でした。
増田さんは何度もプレッシャーに押しつぶされ、成果が出ない時もあり、中傷に傷つき、それでも成果が出ないことが続き、そんな時に外国のコーチから「楽しみなさい」と言われ、その時は楽しめなかったそうですが、のちの数年後にあらためてこの言葉に出会い、ようやくこの意味がわかったのだそうです。(増田さんを窮地から救った人は、市民ランナーの方々だったそうです、走れなくなり立ち止まった増田さんを、後ろから来た市民ランナーの人たちが追い抜かしながら励ましてくれたそうです。その時この知好楽の言葉がストンと落ちたんですね)
この時、ようやく楽しめたんでしょうね。マラソンを。
走ることを楽しめるようになった元オリンピック選手の増田さんのご苦労は、私たちのような一般市民にはわかりえない壮絶な苦労があったかと思います。そんな増田さんがこの言葉にたどり着いたということは、この言葉には教訓があるような気がします。
私たちにも、当てはまる教訓があると思います。
私たちも、何かに懸命になったとき、楽しんでいるでしょうか。
自分の過去を思い出します。
小学校のころ習った水泳、ピアノ、そろばん。
小・中・高ずっと続けてきた吹奏楽部。
そして英語。

趣味も習い事も勉強も、
「よく知っている」を超えて「好きだ」というまでのレベル、
そして、
「好き」を超えて「楽しい!」まで到達したレベル、
どれほどあっただろうか。

ピアノ、楽しんでいたかな?
吹奏楽も、楽しんでいたのかな。
そろばんは、どうしてあんなに続けられたのかな、楽しみながらやっていたのかな。
なんで英語にかかわりたいと思ったのかな?何に楽しさを感じたのかな?

楽しいって、「心」が喜んでいる状態だと思うんです。
でも、「好き」と「楽しい」の境界線って、何なんでしょうか?
ふとしたときに、「楽しんでいる」自分に気づくのでしょうか。
気持ちではなく、行動に表れている…?

どうでしょう。
ふと考えたりします。

ところで
私は着付け講師、着付け師をしています。
「知っていること」は当然、
「好き」だからこそこの仕事を選んだ、
けど、
楽しめているかということは、
「好き」から
やはり距離があるような気がします。
大きな壁があるような気がします。

ただ最近、
(ようやく?今更?)気づいたことは、
好きで始めたこの着付けの仕事、
しかしゴールや目標に向かって
まっしぐらに最短距離を走っていくと
楽しさがどんどん軽減されて、すり減っていく。
生産性は上がるかもしれないけど
自分の「楽しい」という気持ちが喪失していく
ということです。

だから
最短距離を走らずとも
(たとえ年間売上目標が達成できなくても)
少し遠回りをして、むだだと思えることも
あえて時間をかけてやってみると
結局はそれが一番の成果になり、
そして「知好楽」の最後の「楽」に
つながるのではないのかな
と思ったりします。

具体的には
明日のことより今日のこと、
来年、数年後の経営のことより
今日の、現在の目の前の生徒様、お客様のために
誠心誠意尽くすと心を決めることです。
生産性には直結しないかもしれません。
でも、
そうすると
相手の満足度がぐっと上がるのです。
そして、なにより、楽しんでくれて
笑ってくれるようになるのです。
反射でしょうか、
そのようにして自分もますます楽しくなっていく。
この相乗効果で、仕事のお声がけをいただけるようになる。
その積み重ねが成功の秘訣だったりするのかなと思ったりします。
誠心誠意尽くすところに、
楽しさが生まれるのかなと☺️

ということで
今回のブログでは論語『知好楽』について
いろいろ考察してみました。

みなさんは、『知好楽』を
どのように考えていらっしゃいますか?
いろいろご経験のお話などを教えてくださいね。


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