Stay Home 中に考える、鴨長明『方丈記』の冒頭文

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波は常に移り変わり、いつまでも同じ波は無い

こんにちは。
いきなりですが、
最近、鴨長明の、方丈記の冒頭文が
よく頭に浮かびます。
特に、近所の隅田川のほとりを散歩している時に。

以下、『方丈記』の冒頭文です。
(下は現代語訳)

 

ゆく河の流れは絶えずして、
しかも もとの水にあらず。
流れる川の流れは絶え間ないが、
しかし、その水はもとの水ではない。


よどみにうかぶうたかたは、
かつ消え かつ結びて、

久しくとどまりたるためしなし。
よどみの水面に浮かぶ泡は消えては生じ、
そのままの姿で長くとどまっているというためしはない。


世の中にある人と棲(すみか)と、
又 かくの如し。
世の中の人と住まいも、これと同じなのだ。

 

無常観を表す、方丈記のこの有名な冒頭文。
無常とは、あきらめ、という意味ではなく、
世の全てのものは常に移り変わり、
いつまでも同じものは無い
という意味になります。

栄枯盛衰
この言葉も似たような意味がありますね。

いつまでも、同じものはない、
いつまでも、同じ状態は続くわけではない、
痛いほど、私たちは今感じています。

隅田川、

毎日違った波を見せ、
ただただ、漂い、
波打ち、
そして、
その日の風と潮と太陽の光を調和させ、
ひたすら自然の流れを作っています。

一定のリズムのある波に
逆らう波もありません。
大きな流れを作っています。
穏やかで、さざ波に見える波でも、
全体は大きな流れになっているのです。

ただ、漂い、
陽の光を細かい波が反射させ、
美しくまばゆい、輝かしい光を放っています。

波は常に移り変わり、
いつまでも同じ波は無い

経済も、健康も、
繁栄も、
同じことがずっと続かない、

ということですよね、鴨長明さん…。

本来ならば東京オリンピックが開催される予定だった今夏、
インバウンド収益が最高の状態になるはずだった今年、
観光業はもとより、日本経済の繁栄の年だった今年、

せめて、
オリンピックが終わったあとにコロナだったら・・・

そんなこと、考えてもしょうがない。
波は常に移り変わり、いつまでも同じ波は無い

さて、
次に来る波は、なんだろうか。

自然にやってくる新しい波は
どんな波だろうか。

そんなことを、
Stay at home中に考えてみたりしました。

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