原点回帰、成人いわゆる大人になるという通過点の儀式日

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東京都中央区月島の着付け教室『きものスマイル秋桜-cosmos-』主宰の梶原淳子です。銀座から地下鉄で5分、東京メトロ有楽町線・都営大江戸線の月島駅より徒歩3分の個人教室で、コミュニケーションを大切にした、じっくり丁寧なマンツーマンレッスンをしています☺

成人の日、おめでとうございます

【2021年1月11日投稿】

新成人のみなさま、
成人の日、おめでとうございます。

今年はコロナ禍という
未曾有の状況となり、
想像し得なかった事態が次々と起きています。
その一つが、
今回の
成人式の中止ではないでしょうか。

自治体によっては実施または延長というところがあるようですが、
都内では多くの自治体が中止と決定しました。

振袖を着て地元の友人に会えなかったり、
一緒にお祝いしたい人とできなかったり、
悲しい思いは
私もとても心苦しく思います。

でも、
みなさんが大人になり、
今日がその重要な節目だということは
事実です。

成人の日はいつできたか

「成人になる」ということは
古くから日本では重要視されてきました。

奈良時代以降からある
12~16歳くらいの男子の
通過儀礼の「元服」、
一番有名ですね。
髪型も服装も
大人のものになる。

このように、
大人になる儀式は昔からありました。

そして、
実は、今の成人の日ができたのは、
1949年1月15日です。
戦後なので、最近といえば最近ですね。

もともと、
埼玉県の蕨(わらび)市が発祥で、
(※1946年のこと。当時は「青年祭」と呼ばれれていました)
そこから全国に広まったそうです。
同い年の新成人が
地元に集まってお祝いする式は
こうして広まり、
1949年に制定されました。

なぜ振袖を着るの?

理由は2つあります。
まず、
①礼儀(マナー)であること
成人になる儀式は
最高儀式になります。
冠婚葬祭でいうと、「冠」です。
結婚式の「婚」より上です。
なので、
最高の礼装で儀式に臨む必要があるということになります。
着物の格でいうと、
「冠」は、
振袖のみです。

二つ目の理由は
②魔除け、厄除けだからです。
長い袖を振る姿が、
悪いものを祓ったり、厄除けしたりすると
考えられていたそうです。

このように、
昔からある言い伝えと、
マナーが組み合わさり、
戦後にできた成人の日に
振袖が着られるようになったということになります。

 

よって、1月第2月曜日に振袖をきて成人式をするのは最近始まったこと

ということで、
日本の長い歴史からいうと、
成人になるための儀式は
元服を代表するように
昔からありましたが、
振袖を着て地元のみんなで一斉に祝う「成人の日」は最近できたものであり、
歴史は浅いということになります。

「服装」という形によって
これは神聖な儀式であると視覚化させること、
重要ですね。

原点回帰、成人いわゆる大人になるという通過点の儀式日

昔、
今でいう中学生くらいの男の子が、
元服をしていました。

現在は
20歳。

心で、
「今日は
最高峰の儀式の日なのだ、
それは
成人になるという日なのだ」

とあらためて
言ってみると
唱えてみると

意識的にも無意識的にも
一つの区切りを迎え、
儀式に臨めるのかなと思っています。

その、
演出の一つが、振袖でもあります。

肝心なことは、

意識

です。

今回のコロナのことがなければ、
私自身も
それほど成人式について
考えなかったかもしれません。
原点回帰、
本来の成人の儀式の意味を
改めて尊びたいと思いました。

何はともあれ、
成人のみなさま、
おめでとうございます。

本日一日、
ぜひ、
心でも
成人の儀式を体感してくださいませ。💛

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『生徒様、お客様一人一人に寄り添って』教員歴19年、日本文化に長年携わり、現在は着付講師・着付師としてサービスを展開中|東京都中央区|マンツーマン指導個人着付け教室代表

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