“使い捨ての時代”に、着物を選ぶということ。

循環する着物✨

【2025年10月25日】

先日、
アパレル業界のニュースを見て、
思わず息をのみました。

売れ残った洋服は、ブランドの名誉のために処分される。

廃棄される服の量は、想像以上。
「もったいない」という言葉が
むなしく響くほどです。

アパレルの世界では、
季節ごとに商品が入れ替わります。
「流行」が命だからこそ、
次々と“新しいもの”が求められる。
その結果、
着られないまま廃棄される服たちが
世界中で山のように積み上がっているそうです。

しかも、ブランド以外にも
ファストファッションの台頭で、
服は“使い捨ての消耗品”になってしまいました。

一方で、
着物の世界はどうでしょう。

流行はほとんどなく、
何十年経っても着られる。
むしろ、「おばあちゃんの着物を孫が着る」なんて
ごく自然なことです。
リユースショップで着物を買うのも
普通のことです。

しかも、
今リユースショップに出回っている着物の多くは、
もう生産されていない（生産できない）
良質な国産シルクの時代のもの。
光沢も、しなやかさも、
現代の生地とはまったく違います。

ある意味、
今はまさにチャンスだと思います。
質の良い着物を、
手の届く価格で手に入れられる
ということもそうですが
なにより
私たちは、その着物たちを見つけ、
再び息を吹き込み、
愛情を持って着てあげることができる。

着物は、復活するのです。

そしてそれは
「古いものを着る」ことではなく、
「命をつなぐ」こと。

流行が命で
次々と新しいものが求められ、
廃棄が頻繁に行われる洋服アパレル業界とは
一線を画します。

日本の伝統衣装である着物は
現代、
循環が行われている世界の中に存在しています。

さらに
着物は、心をこめて手入れすれば、
何十年も寄り添ってくれます。
時代に流されず、環境にもやさしく、
なにより、着る人の想いを映してくれる衣装、
循環し伝えてくれる衣装。

“使い捨ての時代”だからこそ、
私はこれからも
大切に着物を着ていきたいと思います。

みなさんはいかがでしょうか。
循環する着物の存在、
どう思いますか？
今度いろいろ教えて下さいね🍀

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