夏の着物、「暑くても薄物は重陽(ちょうよう)の節句まで」

『着物って楽しい!』
~ 生徒さまに、寄り添って ~
東京都中央区月島の個人着付け教室『きものスマイル秋桜-cosmos-』主宰の梶原淳子です。銀座から地下鉄で3分、東京メトロ有楽町線・都営大江戸線の月島駅より徒歩3分の個人教室で、コミュニケーションを大切にした、じっくり丁寧なマンツーマンレッスンをしています☺

そろそろ9月、秋冬ファッションが始まります

【2022年8月21日】

「夏の着物って
いつまで着ていてもいいですか?」

こんな質問をよく生徒さんたちから聞きます。

夏着物、いわゆる薄物ですね。
7,8月限定の涼し気なお着物ですが、
9月も着てもいいのでしょうか?

初夏の単衣は結構先取りでみなさん5月から来ているし
今温暖化で気温も上がっているから
夏着物もずっと着ていてもよいのでは?

いえ、そこはですね
ちょっと違うんですね。
季節の先取りをする着物は
やはり季節が変わるとき
まだ前の季節のものを着ているのは
(ルール違反とかではなくて)
野暮ったいです。
洋服ファッションもそうですよね。
秋冬ものが始まったら
やはり色合いとか素材も
なんとなく9月は秋らしくしますよね。
初夏を感じる爽やかなミントグリーンや
夏の涼を感じるブルーなどは
やはりもう着なくなりますよね。
それと同じ感覚だと思います、着物も。

着物の世界でよく言われるのが
「暑くても薄物は重陽(ちょうよう)の節句まで」です。
重陽の節句は9月9日に祝い、
不老長寿を願う日のことです。
菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだりします。
3月3日は雛祭り・女の子の健やかな成長を願う日、
5月5日は子供の日・男の子の健やかな成長と立身出世を願う日、
7月7日は七夕・夢成就を願う日
そして
9月9日は重陽の節句・不老長寿を願う日。
数字が重なる日はめでたいということで
中国から伝わった古い行事なのですね。

ということで
薄物は暑くても
9/9まででしょうか。
そのあとは
秋の単衣に長襦袢の半衿は塩瀬へと
変えていくといいですね。
帯も夏帯から単衣帯、通年の帯へ。
(でも、やはり暑いから
長襦袢は絽で、半衿だけ塩瀬にするといいと思います)

絶対ではないですが
なんとなく世間的にはこんな感じで
考えられていますというのを
本ブログにて伝えてみました。

※ちなみに
フォーマルやお茶席などでは
9月1日から衣替えです。

みなさん、
あっという間に薄物の季節が終わります。
思い残すことなく!夏のお着物を
楽しんでくださいね🍀

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『生徒様、お客様一人一人に寄り添って』教員歴19年、日本文化に長年携わり、現在は着付講師・着付師としてサービスを展開中|東京都中央区|マンツーマン指導個人着付け教室代表

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