~ 生徒さまに、寄り添って ~
東京都中央区月島の着付け教室『きものスマイル秋桜-cosmos-』主宰の梶原淳子です。銀座から地下鉄で5分、東京メトロ有楽町線・都営大江戸線の月島駅より徒歩3分の個人教室で、コミュニケーションを大切にした、じっくり丁寧なマンツーマンレッスンをしています☺
ワンピース型ではなく、セパレート型(裾よけ・肌襦袢)の場合
【2021年5月13日】
こんにちは。
着付け教室にて日々指導していると、
ひょんなことから
こんな質問がきたりします。
(でも、これって大切な質問!)
「なんで裾よけの後に肌襦袢を着るんですか?
前じゃだめなんですか?」
はい、
おっしゃる通り、
なんで先に裾よけか、
しっかり理由をお伝えしなければなりませんね。
では、
まずは、それぞれの役割についてご説明します。
【裾よけの役割】
① 歩きやすくする(滑りをよくします)。いわゆる、「裾さばき」をよくする、ということですね。ちなみに浴衣用の綿素材よりキュプラやポリエステルなどの化繊がおすすめです。たいていはこの素材が売られていると思います。
② 長襦袢への汚れを防ぐ。 結構下着からの汚れや汗、膝の裏の汗などが出ますので、それが長襦袢へ行かないように防ぎます。長襦袢と違って裾よけは気楽に洗えるので、洗濯機にポンと投げ込めば毎回清潔さを保てますね。ハンガーにかけて翌日乾きます。
③ 秋、冬、春の寒い季節の防寒。着物は下からスースーしていますので、一枚あるだけで温かい。
【肌襦袢の役割】
① 上半身の汗を吸い取る。
② 長襦袢への汚れを防ぐ。
それぞれ役割がありますね。
着用の状態はこちらです。
そして、通常、着る順番ですが、
①裾よけ
②(和装ブラをつけた状態の)肌襦袢
となります。
もし、逆にしたら、
どうなるでしょうか?
ちょっと着用させてみました。
こちらです。
なんだか、
おなかまわりがもたついている感じ…。
ごわごわして、着づらそう。
絶対無理、ではありませんが、
着やすさから考えると、
ちょっとNGかもしれませんね。
役目の点からいうと、
裾さばき、保温、汗の吸い取りなど、
それぞれの役割は果たしています。どちらを先に着ても。
それと、
なにより、
裾除けを着用する際、
下から持ち上げるように着用しますが、
(要するに、下っ腹を上に持ち上げるように引き締めるつけ方をします)
肌襦袢の上にそれをすると、
効果が半減しそうです。
ということで、
絶対ではありませんが、
どちらかというと
裾除けの上に肌襦袢がきていたほうがいいので
①裾よけ
②肌襦袢
の順番に着た方がいいということになります。
いかがでしょうか?
ちなみに、
今回はセパレート型のついての言及ですので、
ワンピース型はそのような問題がありません。
ワンピース型を着用している方はそのまま着てくださいね。
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