効率的に衣替えする方法!秋に向けての着物、長襦袢、半衿等

『着物って楽しい!』
~ 生徒さまに、寄り添って ~
東京都中央区月島の着付け教室『きものスマイル秋桜-cosmos-』主宰の梶原淳子です。銀座から地下鉄で3分、東京メトロ有楽町線・都営大江戸線の月島駅より徒歩3分の個人教室で、コミュニケーションを大切にした、じっくり丁寧なマンツーマンレッスンをしています☺

効率的に衣替えするには?

【2021年9月5日】

こんにちは。

着物を着る人にとって
一番?といってもいいくらい大変な(夏から秋への)衣替えの季節がやってきました。
汗をかいた夏物をきれいにしたり、しまったり、
秋物を出したり、半衿を替えたりと…
けっこうやることがたくさん!

考えるだけで、
面倒くさい~となってしまいそうです。
そんな中、
本日は効率的に衣替えする方法をお伝えします。

まず、
頭で考えているだけでは、なにをやればいいんだっけ?
の繰り返しになるので、
とにかくTo Doリスト(メモ)を書いた方がいいです。

何を洗って、干して、アイロンかけて、しまうか。
何をタンスから出して、準備するか。

大きく分けると
夏物→しまう
秋物→出す
です。

この大枠を基に、To Doリストを作成します。
こんな感じです。(例)
※私はほぼ毎日着物を着ていますので
これくらいの量になります。

□ ① 浴衣(綿紅梅/紺のチェック柄/花柄黄色)
洗う→干す→アイロンかける→しまう
□ ② 夏長襦袢(正絹2枚、爽竹2枚、ポリ1枚)
□ ③ 夏帯(白雪輪/博多正絹/半幅3本/ベージュ絽つづれ/ブルー紗織).…
しまう
□ ④ 夏着物(大島紬/小千谷縮/ポリ絽/付け下げ/)…
洗う しまう
□ ⑤ 袷長襦袢 半衿つけ(3枚)
□ ⑥ 単衣着物 出す(3枚)
□ ⑦ 秋帯 出す (4本)

優先順位をつけ、このように列挙します。
そして
こなしたら、横線をビシっと引いて消していきます。
チェックボックスに✅するだけでは、
私は「やったぞ」感(達成感)が得られないので
思い切り、横線を引き、「済!」という気持ちを果たします。
(塗りつぶし感とでも?)

もとい、
では、To Doリスト順に
以下に衣替えポイント詳細を解説させていただきます。

 

① 浴衣

手順は
①洗う ②干す ③アイロンかける ④しまう
です。
ポイントは
まず脱水。30秒くらいで止めます。
また、アイロンがけのタイミングは
できればちょっと湿っている状態のほうがかけやすいです。
その場合、スチームではなく、ドライでかけます。
パリッとします。

② 夏の長襦袢

私は正絹だろうが夏物の長襦袢はそのまま洗濯機のおしゃれ着洗いコースで洗っています。
ほぼ脱水せず、干しています。
日光がNGなので、夕方洗って夜干して、
朝取り込んでいますよ。
爽竹の長襦袢はノーアイロンですが、正絹はちょっとアイロンかけています。
※正絹は1回目洗うと縦のみ縮みます(横は縮みません)。
でも2回目以降は縮まないので
身丈が短くなってもいいと思う、気軽に着られる正絹の長襦袢は
水洗いしてもいいと思います。
が、
やはり、
あくまでも、自己責任で…。

③ 夏の帯

正絹は軽く陰干しして、畳んで、たとう紙にしまいます。
ちなみに、私の夏帯(正絹・白・雪輪柄)はガード加工されています。
されていない夏帯、特に「白」は、
けっこう手垢や手汗などで帯の端が茶色くなったりしますので
ご注意を!
帯結びするとき、一生懸命結びますからね。

④ 夏の着物

綿や麻など、洗える素材は長襦袢と同様に洗って、干して、アイロンかけてしまいます。
ポリ素材(東レシルック、セオαなど)は洗ってそのままノーアイロン。便利ですね。
ちなみに、
麻は、ノー脱水をおすすめします。
相当、ポタポタしますが、
水の重力で一気にきれいに伸びます。
縮系の麻はアイロンがNGなので、水分の力を借ります。

正絹の夏着物は丸洗いに出しましょう。
(汗洗いもオプションで付けた方がいいかもしれません)

⑤ 袷の長襦袢の半衿付け

前回、袷(または単衣)の長襦袢をしまったとき
半衿は外しているので、また付けます。
新しい半衿を買ってそれを付けたりもします。

以下、半衿付けのポイント。
① 時間にゆとりがあるとき、というより気持ちに余裕のあるときに行う。
② 録画しておいたドラマや、YouTubeなど、
ちょっと真剣には観ないけど今まで時間がなくて観られなかったものを観ながら(聞きながら?)半衿付けをする。
時間の有効活用をしている感じがして、心地よく半衿付けができる。ほんと。笑
音楽を聴きながら、だけではなんとなく物足りない。(個人差あり)
③ 仕事と家庭で多忙な方は、いっそのこと半衿はつけない。
→ 長襦袢は洗えるものにする
→ 正絹の場合、悉皆屋さんに半衿付けを依頼する。
(丸洗いのついでに頼む。もちろん有料)

⑥ 秋の着物(単衣)と帯

とりやすいところに出します。
私は毎日着物を着るので、たとう紙からすべて出し、
重ねます。(着物と帯は別ですよ)

出すのは楽ですね。しまうのはなんて面倒なんでしょう。笑

もし衣替えが負担に思うなら…

もしかしたら、
管理できる着物や帯の量を超えて
お手元にお持ちになっているかもしれません。
これを機会に、量を見直すというのも、手です。

私は
なんとなく、着物のミニマリストを目指しています。
着付け講師で、
ある程度は量をもっていなければならない立場ではありますが、
(こういう固定概念も、どうかと思いますが…)
本当に似合う、大好きな着物と帯を少し持って
毎日満足度の高くして、過ごしたいと思っています。
コーデの幅は小物使いで広げています。

もし、みなさんが衣替えが負担に感じているのなら、
大好きなものだけ残してみてはいかがでしょうか。

夏から秋に向けての衣替えを終えて

一通りの衣替えを終えて
今や
気分はすっきり!!

「衣裳と向き合う」

この瞬間が、衣替えなのかなと思います。

どうぞ負担にかからないよう
効率的にトライしてみてくださいね!

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『生徒様、お客様一人一人に寄り添って』教員歴19年、日本文化に長年携わり、現在は着付講師・着付師としてサービスを展開中|東京都中央区|マンツーマン指導個人着付け教室代表

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