【悉皆屋同行録②】昭和時代に流行った大島紬の「朱色」 八掛をイマドキに変える!

『着物って楽しい!』
~ 生徒さまに、寄り添って ~
東京都中央区月島の個人着付け教室『きものスマイル秋桜-cosmos-』代表の梶原淳子です。月島駅より徒歩3分の個人教室で、1対1のマンツーマン指導レッスンをしています。生徒様は東京全区・関東・全国・海外から受講中!

八掛の色替えや染め直し✨

【2024年3月3日】

昨日のブログの続きです。
【悉皆屋同行録①】お母様から譲られた訪問着をマイサイズに仕立て直してよみがえらせる!

生徒様の「悉皆屋同行」サービス、
職人さんとのやりとりの、後半です。
おじゃましたのは、歴史のある老舗店、
東京都中央区湊の「きもの扇屋」さん。
☟サイトはこちら
きもの工房 扇屋

2枚の訪問着を診てもらった後、
残りの2枚は紬です。

まずは大島紬。
こちらの仕立て直しと、
あと八掛の色替えです。
私の母の時代もそうですが、
昭和時代に流行った大島紬は
八掛の色は「朱色」✨が多め。
どうしても時代感が出てしまうので
八掛の色を変えるだけで
イマドキに変身できます😊

さて、生徒様
どんな色にしましょうか。
大島紬の柄の一つに合った
紫色を選ぶことにしたそうです。
紫といっても、何種類もあるんですよ。
色見本を見ながら、
そして実際に大島紬に当ててみながら
微妙な色加減の違いによる印象を
見ていきます。
職人さんからの意見もうかがえますよ。
色を一つ選ぶにも、丁寧に説明してくださって
ありがたいですね。

生徒様、最終的に
こちらの紫色に決定したようです✨派手すぎず、かといって
馴染みすぎず、
絶妙な色加減ですね、良い色を
選ばれましたね😊✨

さて、
ラスト1枚は紬です。
こちらは染め替え%仕立て直し希望です。

縦縞の紬で、もともと単衣仕立てでした。
小さなお着物なので、
サイズ直しする際、十分な余布があるか
内側に縫われているか
和裁士さんに慎重に診断、採寸してもらいます。こちらもぎりぎり大丈夫だったようです。
ホッ💛

そして最後は染める色を決めていきます。

きもの工房扇屋さんの代表の方(もちろん職人さん)が
一緒に見てくださいました。
希望の色を出すのは、本当に難しい技術らしく、
真っ黒ならいいのですが、笑
色のある色?を求めるなら、
たとえばグレー、茶色、青、緑、赤など
ある意味「出たとこ勝負」になるのだそうです。

朱色の縦縞も入っているこちらの紬、
紺色ベースですが
生徒様はすでに紺色の紬を多く持っているので
紺色にはしたくないとのこと、
ダークグレーもしくはグレーを目指していきたいとのことでした。

職人さんからは
この色を掛けてみてはどうでしょうか?と
1つの色が提案されました。なるほど、こちらのやや薄めのグレーなのですね。
色の掛け算なので、濃い紺の上に薄いグレーをかけたら
濃いグレーっぽくなるようで
これまた不思議な色の世界を知りました。
朱色も薄いグレーで色が変わるそうです。
同じ薄グレーでも
何種類も色があるんですよ。

ということで、
生徒様、こちらの薄グレーをチョイスされました。
吟味した結果、いい色を選べてよかったですね😊✨

さて、仕立てに関しては
単衣から袷仕立てに、
そして八掛の色は、
染め上がってきたら決めることにしました。
(染め上がりは反物の状態での確認となります)

生徒様も、染め上がりが楽しみ😊と
おっしゃっていましたよ。

 

ということで、
以上4枚のお母様から譲られたお着物の
仕立て直し等のオーダーが終わりました。

生徒様、お会計されます。
↑待ち中のわたくしめ。

仕立て直しというのは
当然お金がかかってくることではありますが
◎同じものを新しい状態で購入するよりも安い
◎昭和時代に使われていたシルクは国産上質のものが多かったため、今では再現できないものもある
◎その着物の元の持ち主の気持ちとともに今後着て行ける(気持ちの問題)
という、
お金をかけてでもそれ以上の価値がある場合があります。
そういうケースにおいて
悉皆屋での仕立て直し、染め替え等は
有効かと思っています。
価値の感じ方は
人それぞれなので、
特に3番目項目、持ち主の気持ちと
自分自身の気持ちの関係において
これが一番影響するのではないかと思います。
お金をかけてでもよみがえらせたい、
その気持ちが一番
仕立て直しの原動力かなと思います。

その気持ちを
悉皆屋さんの職人さんたちはわかっていて
その依頼主の気持ちを汲んで
最大限よみがえらせる方法を提案してくれます。
(もちろん、致命的によみがえらない場合は指摘してくださいます)

そうそう余談ですが、
職人さんから聞いた話。
着物の糸、「正絹」は
年々、どんどん痩せていくそうです。
数十年クラスの古い着物だと、新品の状態から
60%の状態(要するにマイナス40%)に
糸が細くなるそうですよ。
経年劣化ですね。
だからテロンテロンの生地になっていくということですね。

致命的な状態から救えない事を
職人さんは知っているので、
よみがえれないことはハッキリ指摘してくれます。

ひとつひとつ、勉強だな~と
この話を聞いている時、私は思いました。

ということで話は逸れましたが、
生徒様、
仕立て上がりが楽しみですね!
ぜひ、完成品をたくさんお召しになって
お母様にもお見せになってくださいね。
きっとお喜びになられるはずです🍀

 

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『生徒様、お客様一人一人に寄り添って』教員歴19年、日本文化に長年携わり、現在は着付講師・着付師としてサービスを展開中|東京都中央区|マンツーマン指導個人着付け教室代表

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