~ 生徒さまに、寄り添って ~
東京都中央区月島の個人着付け教室『きものスマイル秋桜-cosmos-』代表の梶原淳子です。月島駅より徒歩3分の個人教室で、1対1のマンツーマン指導レッスンをしています。生徒様は東京全区・関東・全国・海外から受講中!
お茶のお稽古用として背紋(一つ紋)を入れたい✨
【2024年3月7日】
この日は継続コースの生徒様の
悉皆屋同行の日でした。
2人連続の同行でしたので、
お一人目の生徒様が終わった後、
こちらのお二人目の生徒様の
同行となりました。
(お一人目の生徒様のブログに関しては
以下をご覧くださいませ😊)
【悉皆屋同行録①】お母様から譲られた訪問着をマイサイズに仕立て直してよみがえらせる!
【悉皆屋同行録②】昭和時代に流行った大島紬の「朱色」 八掛をイマドキに変える!
そしてお世話になった悉皆屋さんは
東京都中央区湊の「きもの扇屋」さん。
☟サイトはこちら
きもの工房 扇屋
老舗店です。
生徒様は合計7枚のお着物を持参し、
それぞれ、
★仕立て直し
★洗い張り
★染め替え(適宜)
★接ぎ入れ
★仕立て替え(着物から道行へ)
を着物ごとに希望を職人さんに
お伝えしていらっしゃいました。
まずはこちらの薄ベージュの小紋。生徒様、
こちらの悉皆屋さんのご利用は初めてのため
和裁士さんに採寸していただきました。
そして小紋の状態を職人さんにみていただき、
仕立て直しが可能かチェックしていただきます。
そして、お茶のお稽古用として
背紋(一つ紋)を入れたいとのことでしたので、
そのご相談もされていました。
小紋なので、
「抜き紋」ではなく
「縫い紋」のほうがいいですね、と
職人さんからのアドバイス。
「ともこい」と「ともうす」、
どちらがいいですか?と聞かれましたが、
よくわからず。笑
どういう意味ですかと聞いてみたところ、
「ともこい」とは、共濃いという意味で、
着物生地よりやや濃い刺繍糸で縫うこと、
共薄は逆に薄い刺繍糸で縫うこと、
だそうです。
へぇ~しらなかった、そうなんだ~。
共薄だと
本当に着物の生地色と馴染んでしまうらしく、
ほぼわからなくなってしまいますよ、とのこと。
共濃いのほうがおすすめのようだったので、
では共濃いにしますと
共濃い一つ紋をオーダーされた生徒様でした。✨
ひとつひとつ、
職人さんと話すと、
勉強になりますね!
私も、勉強になります😊✨
そしてお次も小紋、
こちらは江戸小紋ですね。職人さん二人がかりで入念に状態チェック。
余布が内側に十分に入っているか
(引き出せるか)確認しています。
あまりにも繊細な極鮫柄に
職人さん、驚いていらっしゃいました。
かなり上等な江戸小紋だそうです。
お身内から譲られたというお着物、
こういう話を聞くと、
なお一層大切にしていきたいと思いますね。状態チェックが終わり、
こちらも背紋(一つ紋)を入れたいとのことでしたので
上記のように、
「共濃い」の縫い紋を入れることにしました。
最後に八掛色選び。
一度色をざっと見ましたが、
お着物にすでについている八掛の状態が良かったらしく
特に色を変えたいご希望もないとのことでしたので
そのまま八掛も洗い張りをして
再利用することにした生徒様でした✨
ということで、
前半戦が終わり、
お次は後半戦です。
つづきは明日のブログにてご紹介いたします。
乞うご期待!🍀
→【悉皆屋同行録②】着物から道行への仕立て替え、そして高度な技術が必要な染め替え!
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