「真夏にどうして着物を着るんですか?」の私なりの回答

『着物って楽しい!』
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東京都中央区月島の着付け教室『きものスマイル秋桜-cosmos-』主宰の梶原淳子です。銀座から地下鉄で3分、東京メトロ有楽町線・都営大江戸線の月島駅より徒歩3分の個人教室で、コミュニケーションを大切にした、じっくり丁寧なマンツーマンレッスンをしています☺

「なんで着るんですか?」

【2021年7月18日】

こんにちは。
暑い日が続きますね。

着物を着ていると、
よく聞かれることが
「夏、暑くないんですか?」
です。

はい、
暑いですよ。
何を着たって暑いですよね。

でも、
着物はひときわ暑いですよね。

「なんで着るんですか?」

 

おっしゃる通りです。
なぜ着るんですかね。

着物を着る人でも「夏は着ない」という人もいるのに。

では、
本日は、
私の話になりますが、なぜ真夏に着物を着るかということを
ご説明したいと思います。

きっかけは、駅構内の着物姿の女性

けっこう目を奪われました。

20代のころ、
ある暑い日、
駅のホームを、ある一人の女性が歩いていました。
透け感のある、夏の着物を着ていたんです。
白っぽい着物でした。
え?
なんだろう、この透明感…

思わず、ずっと目で追ってしまいました。
あまりにも美しかったので。

私は着物の美しさに目覚めたのはこのことがきっかけです。

成人式の振袖でもなく、
姉の結婚式で来た訪問着でもなく、
この駅構内で見かけたこの女性の着物に「なんて着物は美しいんだろう」と初めて思ったのです。

 

夏着物は、見る人に「涼」を与える

見る人に
こんなに印象付ける衣装って
身近にあるでしょうか。

上記のシチュエーションでは
真夏に感じた透明感が
私の中で感動を生んだのだと思います。
その透明感って、
「涼」
だと思います。
着物の透け感、重なり合い揺れ動く薄い生地、
まるで
ベランダのすだれを見ているような
風で揺らいでいる風鈴をみているような…。

そして、
小道具としての
日傘が、
また美しい…

 

それ以来、
私は夏の着物に魅了されるようになりました。
そして、
いつしか、
自分がその「涼」の美を与える人、
与える装いができる人になりたい、
と思うように。

衣裳で演出する、「涼」の美

この夏の着物に魅了されてからは
着物が大好きになりました。
その後、
着付けも習い、免許状も取り、
今や着付け講師になるほどになりました。

毎年夏になれば
ちょっとウキウキしながら着物を着ます。
何を合わせようかな、
白い帯はやっぱりいいよね、
日傘と、この草履と、
あと、扇子も持って…

なんとなく、
コスプレ気分です。 笑

電車の乗れば、
多くの人は
半袖やノースリーブ、ワンピースの装いですが
そんな中、私は着物を着ている。
なんだか、
自己満足ではありますが、
「ね?着物って
きれいでしょ?」
って
心の中で言っています。笑

きっと誰か、
「あ、あの人の着物、涼し気でキレイ…」
と思っている人がいるだろうと想像して。 笑
(相当な自己満足)

どうだ、
これが日本伝統衣装の美だ!

と豪語することはありませんが、
自分の中で、
満足しているんです。見る人に涼を与える衣装が、今、着られているって。
「涼」の美を見せられている人になっているって。

 

 

ということで、
長くなりましたが、
本日のテーマ、
「真夏にどうして着物を着るんですか?」の回答は、

透明感のある夏着物を着ることによって
見る人に「涼」を与えたいから。
その「涼」の美が表現されている着物という衣装を見てほしいから。

です。

みなさんはいかがですか?
夏着物を着ているみなさんは
なぜ、暑くても夏に着物を着ていらっしゃいますか?

よろしければ教えて下さいね💛

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『生徒様、お客様一人一人に寄り添って』教員歴19年、日本文化に長年携わり、現在は着付講師・着付師としてサービスを展開中|東京都中央区|マンツーマン指導個人着付け教室代表

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