現代の「着物の虫干し」、春は花粉と黄砂が終わる4月中旬をねらって

『着物って楽しい!』
~ 生徒さまに、寄り添って ~
東京都中央区月島の個人着付け教室『きものスマイル秋桜-cosmos-』主宰の梶原淳子です。銀座から地下鉄で3分、東京メトロ有楽町線・都営大江戸線の月島駅より徒歩3分の個人教室で、コミュニケーションを大切にした、じっくり丁寧なマンツーマンレッスンをしています☺

着物に感謝しながら

【2023年4月28日】

みなさん、
着物の「虫干し」、されていますか?

1年に以下の3回のタイミングがあります。↓

・冬の場合:冬晴れの続く2月頃
・夏の場合:梅雨明け後7月下旬~8月上旬頃
・秋の場合:秋晴れの続く11月頃
(引用:きものtotonoe)

私も年に2回はやっています。
夏はなんとなく室内でやっていますが、
冬の虫干しはちょっと遅く4月に、
(現代は花粉と黄砂がありますので、それが落ち着くころにやっています)
秋の虫干しは、上記の通り11月にやっています。

そもそも虫干しとは
着物の中の湿気を飛ばし、虫がつかないよう、
カビが発生しないようにする「陰干し」のことを言います。
着物は湿気がこもりやすく、
虫やカビちゃんたちは
湿気が大好き。
だから、湿気を飛ばすのです。
とにかく、風を数時間(3時間くらいでいいです)当てるだけで
着物が爽やかになります。
着ている私たちが一番わかるとおもいますよ、
着た瞬間ジメっとする着物か、さらさら着られる着物か。

ということで、
カラっとした4月の中旬某日、
わたしも大量の袷を
次から次へと虫干ししました。(陰干しです)
けっこう重労働。

正絹の袷を順番に干します。
一日では終わらないので、数日に分けてやっています。

数時間、
外に出して、風に当てたら、
丁寧にブラシをかけて、
畳んで、
桐箱に保管します。
(桐タンスではありません)
着物ブラシというものも存在していますが、
私はそれより繊細な「カシミヤブラシ」を使用しています。
やわらかくて着物の刺繍を傷つけません。
当教室の玄関にも常にかけてありますので
生徒の皆様方いつかお試しください。

私は、
賃料を払って生きている賃貸族の人間だし、
限りあるスペースを
着物が占領するというのはどういうことかと
けっこう意識高めにもっている人です。
着物の保管面積が住居面積に対してどれほどスペースをとっているか
けっこう切実ですよ、賃貸族にとっては。。。
なので、
保管、維持、管理ができない量の着物は
もたないと決めています。
(レンタル倉庫に保管とか、そういう考えはないです)
そして、
さらに、
虫干しが年に2回一通りできない着物量は
もたないと決めています。

管理できないなら、
持ちません。

着物を生業にしておりますので、
着物を毎シーズン放置する、着っぱなしにするということは
いたしません。

着物たちも、風に当たらせてもらえないと
泣いてしまうでしょう😿。

正絹は生きています。
シルクは、たんぱく質です。
よろこんで毎シーズン私に着られるようにしてあげなければね。笑

そして、
私も着物に感謝しながら
着物を大切にしながら
着物たちと付き合っています。

「いつも私の仕事を助けてくれてありがとう」
「私をきれいに装ってくれてありがとう」
「私の気持ちを上げてくれてありがとう」
と。

「よしよし、着物ちゃんたち、
ゆっくり、次のシーズンまでおやすみなされ・・・」

着物たちも
わたしに愛されて
幸せそうです。

「ここに来て良かった・・・」

着物ちゃんたちに
そう思ってもらわないとね。

ちなみに、
ポリの着物は
洗濯機のドライコースで優しく洗って、
脱水は30秒にして
ややポタポタ状態でそのままベランダに干します。
すっきりしますね。

余談ですが、
着物を干すために
夫にベランダの物干し竿の位置を高くしてもらいました。
でも、通常のおうちは
ベランダの物干し竿は低いと思いますので、
その場合は、
ハンガー2つ使いで、
上身頃部分は着物ハンガーにかけ、
下身頃部分は普通のハンガーに通して地面につかないようにし
こんな感じで干すとよいですよ。

 

ということでみなさん、
虫干しをぜひこの季節にチャレンジしてみてくださいね。
けっこうGW中もおすすめですよ🍀
(直射日光だけには当てないでね)

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『生徒様、お客様一人一人に寄り添って』教員歴19年、日本文化に長年携わり、現在は着付講師・着付師としてサービスを展開中|東京都中央区|マンツーマン指導個人着付け教室代表

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