着付けのポイント 長襦袢の衿が動かないようにするためには

「長襦袢の衿がどんどん開いてしまいます」

このような声をよく聞きます。
そうですね、たしかに、油断をすると、どんどん開いてきてしまいます。
着付けが終わった後、鏡を見ると、「あれ?!衿元がゆるんでいる!」と
焦ってしまう経験をしたことがある方は多くいるのではないでしょうか。
「では、ゆるまないよう、胸ひもをきつく掛ければいいんだ。」
というわけでもありません。
じつは他の原因があります。
ということで今日のブログではその原因と対策をご紹介したいと思います。

衿がゆるむと下着が見える!

下の写真を見て下さい。まさに、ぐらぐら、パカパカ状態ですね。
しかも、横から見ると、このような感じです。
あら!なんと、肌襦袢が見えていますね。
長襦袢の衿が開いてしまうのは、キケンです。

長襦袢の衿をしっかりピタっと決める方法

では、衿元が緩む原因を説明します。
まず、
①体が動くから ⇒ 特に首

というのがあります。
長襦袢をひもで縛っても、体があちこち動いてしまえばその分どうしても緩みます。
特に首です。下を向くという所作が、ゆるみの大きな原因となります。
衣紋を浅くしてしまう原因になりますし、
衿の開き具合も大きくなる原因でもあります。
でも、胸元を見たり、長襦袢のあとの着物を手に取ったりと、
どうしても下を向くという所作が出てきてしまいます。

そこで、この①の対応策をお伝えします。
1.長襦袢の胸ひもを掛けるとき、顔はまっすぐ、下を向かず、鏡をみる。
2.次の伊達じめを取るときは、肩から上はまっすぐ、目だけを目的のものをみる。ギョロっという感じでみる。
3.着物を取るときも同様。一度しゃがみますが、その際、背筋を伸ばし、首はまっすぐ、顔も頭もまっすぐ、目だけが着物をみて、そっと長襦袢の上に羽織る。ロボットみたいですね。

これだけでもだいぶ衿元が開かず、元の形をキープできます。
また、他の原因として、
②肩が前のほうに向いている ⇒ 猫背気味
ということもあります。
猫背気味の方は、肩を広げるよう意識するといいかもしれません。
ちなみに、私は猫背で、着物を着るときは、かなり意識して肩を広げています。
ピタっと衿が吸いつく感じになりますよ。
 最後の原因は、
③着物を羽織ったとき、長襦袢の衿にかなりふれている。
ということです。
衿は本当に繊細!なので、対策としては
・着物を羽織るときは、後ろからそーーっと羽織る。触れるか触れないかくらい。

これで、長襦袢の衿はきれいにキープできると思います。
また、長襦袢を着た後、
着物の着付けの際は、
・できる限り、衿元に触れない!
・やたらめったら衿をいじらない!
というのも大切です。
衿はめったに触るところではありませんので、
そっと、優しく見守りましょう。
最後に衿や比翼を下から上へスッと手で伸ばして整えるくらいで十分です。

いかがでしたでしょうか。
衿開きでお困りの方は、上の対策を試してみてくださいね。💛

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『生徒様、お客様一人一人に寄り添った着付けサービス』をコンセプトに、東京都中央区月島にて個人着付け教室を主宰。日本語教師、英語教師と教員歴は19年、日本文化にずっと携わりながら現在は着付講師に専念!

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