糸をつむぐという体験から、生産者を想う

綿花から糸をつむぐ

実は私は綿花を糸から紡ぐという体験をしたことがあります。
トップの写真のように、左手で綿花の中央部分からからそっと繊維のかたまりを出し、それを手車で回しながらどんどん巻いていくという作業。この塊を出すタイミングとスピード、量が本当に難しいのです。そして…

機織り(はたおり)もしてみました

そして、その糸を使って機織り体験もしました。
トントンと打ち付ける作業、結構チカラ加減が難しい。職人さんがやると、心地よい音とともにぴしっと糸が生地に吸い込まれていき、その糸も生地になっていきます。美しい生地になっていきます。しかし、私がやると、、、どうしても生地が歪んでしまいます。。。。う~ん、体験だとはいえ、まったく歯が立ちません。

経験すると、気づくことがある

このような経験をすると、
生産者が時間をかけて糸をつむぎ、はたおり機でコツコツ織る反物というものが、それ相応の価格になるのは当然だと思うようになります。
この時以来、呉服屋さんなどでお着物(特に紬です)を見る際、
「あぁ、この着物、たかいな~買えるわけないよ」と単に価格だけで着物との一期一会を終わらせるのではなく、「なぜ高いのかな、どういう生産工程を経ているのかな、どんな職人さんがどんなこだわりを持って作り上げていたのかな」と関心を持って反物を見るようになりました。
着物は生産者の気持ちも含まれていますね。着物の着る前、ちょっと生産者のことを想うと、着心地が変わるかもしれません☺
着物に関する様々な体験は、これからも積極的にチャレンジしていきたいと思います。着物の奥深さを知るためにも。

 

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『生徒様、お客様一人一人に寄り添って』教員歴19年、日本文化に長年携わり、現在は着付講師・着付師としてサービスを展開中|東京都中央区|マンツーマン指導個人着付け教室代表

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